2013年1月24日木曜日

設置費用

1/19の日経報道では、価格据え置きとの記事が出た。よく読むと太陽光は小幅に下げる案も有ると書いてあり、誤報とも言い切れないような 表現で記者の筆の冴えさえ感じる。私を始め、記事を読んだ人の多くが42円維持と思い込んでしまった。まだ、価格は決定ではないが、今後設置検討者は下がるということを前提に進めて行かないといけない。
一般の人が設置する場合50KW未満が多いと思う。静岡県の事業者向けの補助金応募状況によると、規模20KW、40万円/KWが平均となっている。殆どが工場屋根に設置する場合だそうだ。ちなみに、応募状況と乖離が大きい場合は調査するとのことで、当発電所は調査対象になっている。残念ながら、設置価格は守秘義務が有って公表出来ない。
2013.1.21に開催された価格算定委員会で使用された資料が公表されたので、これを読み解こうと思う。
http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/pdf/008_02_00.pdf
非住宅の場合、規模が大きくなるに連れて、外国産のパネル使用率が上がり、KW単価も下がっていく傾向が読み取れる。ドイツなどは外国産パネルが多かったと聞いていたので、国産化率が高いなという印象。中国に対するイメージが先行するせいか?近くのソーラーやっている会社だと、中国製は故障が多いとかネガティブに攻撃してくる。規模の大きな設備では2012年度はKW単価32.5万円だったのが現状28万円まで下がっていることから、買い取り価格引き下げても仕方のない情勢。安く設置出来て、高く売れるとなると2012年に設置した人と比べて不公平になるだからだ。将来安く出来て高く売れるのであれば、設置は控えられ普及は進まない。
ところが、ここに来て円安が進んでいる。設置価格の足かせになりかねない。特に外国産パネルの使用比率の高い設備(メガソーラー)に影響が出る。
今なら50KW未満であればなんとか滑り込みセーフの状態。来年度やろうとしているのなら、予約で価格を確保して工事は遅らせることで対応できる。50KWだと価格が3円下がると年間15万円、20年で300万円減ということになるので、慌てて申請する価値はあると思う。投資額の3倍のリターンが有るので、設置費用でいえば100万円節約出来る計算になる。
50KW未満では余りスケールメリットが出ないようで、設置価格KW40万は当たり前の世界である。これをKW30万以下でやろうとするならそれなりの物にしないと厳しい。自動車でいえば、どこかに行くという目的が同じであっても、高級車で行くか軽自動車で行くかの違いだ。高級車の方が満足感も大きいが、費用も維持費も掛かる。そういう割り切りが出来るかどうかがポイントになる。

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