2013年1月20日日曜日

メガソーラーって儲かるの?

自治体公募のメガソーラーを設置することになった建設屋さんが私の発電所見学に来ました。世間ではメガソーラー儲かるみたいな話になっていますが、どうかと聞いた所実際には儲からないとのことでした。
そこは、パネルは中国のサンテックの物を採用してコストを下げましたが、それ以外に掛かったので余り安くは出来なかったそうです。ですので、土地代、金利、ランニングコストなどを考えると社会貢献事業だそうです。会社の宣伝にはなっているとのことです。
私の所を見た感想は、安く設置出来るような工夫が見られ参考になった。これからは構造をシンプルにして初期投資が掛からないような工夫をしないと収益あげるのは厳しいとのことでした。自治体の公募の場合、土地が自治体の物であるため地元への貢献とか、地域への理解活動のような設備も設置しなければならないなど色々な縛りが有る上、地代などもオークションになるので、なかなか安く出来ないようになっています。
2メガのメガソーラーを設置した場合の費用の平均を太陽光発電協会が出しています。初期費用は65000万で、系統連係費3000万。合計68000万円です。
期待収入は20年で147200万円です。8%抑制と消費税分は収入に出来ないためです。一方支出はというと20年で約13億になります。ここで問題なのは、前提条件が資金、土地ともに自前ということになっています。支出に、金利や地代を足すと、事業としては厳しいといわざるを得ません。この条件でやる人はいないのではないかと思います。話題のメガソーラーはそんなに儲かる物ではなく、バラ色ではないということになります。
ソーラーは儲からなくて駄目なのかというとそうではないと思います。やり方を変えれば十分に採算が合うと思います。初期通しを減らして、ランニングコストを減らすことに尽きますが、メガの場合法律の規制などが有りそんなには減らせないです。低圧の場合だと対応出来ます。とはいえ、メガを低圧20個に分割するということになると電力会社が嫌がることは必至です。こういうことは認められていますが、そのうち認められなくなる可能性もあります。今は、制度開始のごたごたをついてやったもん勝ちの状態です。

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